矢状面からみた姿勢のいろいろ 〜そのパターン分類

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矢状面からみた不良姿勢 〜そのパターン分類

立っている時や座っている時を含め、私たちの身体は常に重力に晒されています。

疾患や加齢、生活習慣などによって、徐々に姿勢の変化をきたします。

それが長年経過すると、元に戻らない変形になってしまう場合もあります。

早くからの予防対策が大切ですね。

 

矢状面(横向き)から姿勢をみると、いわゆる“悪い姿勢“は大きく3つあります。

 

①スウェイバック

②フラットバック

③増強S字バック です。

 

もちろん細かく分けるとそれ以上ありますが、今回は基本的なところを理解するために、特徴的な部分に絞りご説明したいと思います。

 

正常から逸脱するパターンの説明する前に、正常、理想的な姿勢について述べておきますね。

 

理想的な姿勢

理想的な姿勢かいなかをチェックするには、各指標をおさえると解りやすいです。

重心線は以下の位置にありますので、これから示す指標がその線とどのくら一致するかをみていきます。

指標は、上から耳垂、肩峰、大転職子、膝蓋骨後面、外果の23cm前部 です。

これらが重心線と一致すれば、重力の影響を最少にでき、少ないエネルギーで抗重力位を保つことができます。

骨盤は中間位です。

 

①スウェイバック

パソコンに前に1日中座っている方に多く見られます。

いわゆる『猫背』に近いですね。

試しに全身の力を抜く(弛緩姿勢)と、このような姿勢に近くなります。(やってみてください)

上半身は後方に偏位し、肩甲骨が外側に移動。反対に大胸筋は硬くなり短縮します。

まとめると特徴はこんな感じ。

【特徴】

頭は前方に出ている

体幹上部が後方に移動している

胸椎〜腰椎まで長い後弯が続く

腰椎の前弯の軽度減少

骨盤が後傾して前方に出ている

 

 

②フラットバック

通常あるべきS字のカーブが減少している状態です。

腰椎のカーブが少ないと、衝撃吸収作用が低下しヘルニア等の損傷を引き起こし易くなります。

また、ストレートネックを併発しやすい姿勢となります。

【特徴】

頭が前方に出ている

頸椎の前弯の弱化

胸椎上部の後弯は強く下部では弱い(いわゆるフラット

腰椎前弯の弱化

骨盤は後傾している。

 

 

③増強S字バック

S字カーブが通常より増強されている。

骨盤前傾に伴う腰椎の過度の前弯が特徴で、そのため慢性疼痛が起こりやすい。

【特徴】

頭が前方に出ている。

胸椎の後弯が増強している

腰椎の前弯が増強している

骨盤が前傾

股関節が屈曲している

 

 

姿勢を改善するには

このような姿勢をかたち作るのは、筋肉です。

姿勢を改善するためには、その筋肉の調整が必要です。

つまり、硬くなって柔軟性を失った筋肉にストレッチをした上で、弱化して伸びている筋肉は徹底して鍛えることです。

次回、それぞれの姿勢のパターンを見ながら、改善策を考えてみます。

 

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