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リハビリはサービス業でしょうか?
この答えはイエスであり、ノーでもあると思います。
患者さんや利用者に施術をし、満足感を与えると言う意味ではサービス業の側面を持っています。
施術の確かさは大前提ですが、話術や振る舞いなど対象者が不快に思わないような態度は必要です。
僕は決して話し上手というわけではないので、患者さんとの対応において変な間が生じないように、あらかじめ適当な話題を用意しておいたりします。
天気の話は当たり前。その日はなんの日であるか、過去に何が起こった日であるかとか等インプットしておいて、対話の糸口に利用したりしています。
どんな治療をしようかと治療内容を考えることと同じくらいの比重を置いています。
でもある時、果たしてこれで良いのかと考えるに至ることがありました。
なかなか会話が弾まない人への対応です。
もちろん入院している方は、おしゃべりをしに来ているわけではありません。
体調の変化や精神的な負担もある中で、見ず知らずのリハビリのおっさんと話したくない人もいるでしょう。
多くの方は、まずは治療が滞りなく行えることを望んでいます。
ふと自分自身を考えると、僕もあまり話かけられたくありません。
今や美容院や理髪店に行くことはありませんが、行っていた頃は若い店員から話しかけられるのが心底嫌でした。
「今日はいい天気ですね。」くらいは良しとしましょう。僕もそつなく対応します。
でも店員がプライベートで最近面白かったものごとを延々と話されても、最初は「へぇー、そうなんですね。」と応対するものの、最後には「そんなこと、知るか」と思ってしまいます。
そんなことより、手元にもっと集中してくれと。
心が狭いと言われれば、まあそうなんですが、世の中には一定数いるのですよね、そんな人達が。
以前に誰かのツイートで、とある美容院の接客について非常に興味深い内容がありました。
詳しくは覚えていないのですが、その美容室では、最初に接客対応について客が選択できるようになっているのです。
「コミュニケーションは最小限」とか「声かけは最小限に」とかいくつか選択肢があるというのです。
で、それが予想以上に好評だということでした。
「そんなところまで決めてしまうと、かえってギスギスしてしまう」とか、「そんな世の中は末だ」という意見もあるでしょう。
でも、それは杞憂です。
そのような店ばかりにはなりません。
通常の接客に需要が多いということは変わりないでしょう。
ただ、需要は一様ではないとうことは、サービス業に携わる私たちも頭の片隅に置いておく必要があるのではないでしょうか。
ありがとうございました。
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