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桜の季節になりました。
一般的に病院や施設には桜の木が植えられているところが多く、僕が以前に勤めていた病院にも例外なく桜が何本も植えられていました。
広大な敷地内に 何十メートルも続く桜並木を持っているところもありました。
先初めの可憐な桜の花はかわいいし、
ハラハラと散っていく花びらも、それはそれで風情があって良いものです。
3月〜4月の天気の良い日は歩行訓練と称して、患者さんと連れ立って桜を見に行っていました。
桜の木の下にくると、今まで猫背だったお婆さんや爺さんも、桜を見上げようと姿勢を正そうとするんですよね。
背中をぴーんと伸ばして顔を上げる姿は、訓練室では見られないものでした。
桜マジックと言うんですかね。
もちろん今まで曲がっている背骨が完全に伸びるわけもなく、
その分、頸だけが過伸展してしまうトホホな事態になることもあるんですけどね。
それでも患者さんから大きな反応を引き出す桜の力に感服です。
これが桜以外では、なぜかうまくいかないんです。
秋の紅葉の時期も同じように屋外歩行練習をしたりするのですが、桜のようにはいきません。
ウキウキする感じや、活動を促すエネルギーが足りないんです。
桜には何か特別な力があるようです。
日本人のDNAに刷り込まれているのか、小さい頃から桜は特別なものと教育されているせいなのか分かりませんが、
桜はすごい。
とにかくリハビリは桜には完敗なのです。
ありがとうございました。
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