その1〈スポンサーリンク〉
ブローイングエクササイズとは
今回ご紹介するのは、ブローイングエクササイズというものです。
ブローイング=吹くという意味で、
意識的に吹く動作をすることで、鼻咽腔閉鎖に関わる神経・筋群の活性化が促進させます。
鼻咽腔閉鎖不全を改善すること、口唇閉鎖不全の改善、また呼吸機能の改善に役立ちます。
ブローイング・エクササイズ(ペットボトル使用)
水を入れたコップにストローを刺し、ぶくぶくと泡が立つように吹きます。
ペットボトルを使用すれば適切に負荷量が調節できます。簡単に作れるので試してみましょう。
[やり方]
ペットボトルに穴を開けます。
水を入れます。
ストローを刺して、準備完了。
あらかじめ息を吸ってからストローを咥えます。
ブクブクと吹きます。
その時、『一気に吹く』『長く吹く』の両パターンをやってみましょう。
ペットボトルの蓋の閉め方を調整することで負荷量を変えることができます。
吹き戻し
口に加えて吹くと笛の先端が伸び、口を離すとクルクルと戻る昔ながらの玩具「吹き戻し」。
「巻き笛」とも言いますね。これが、リハの自主トレにも有効です。
今回ネットで吹き戻しを調べていたら、リハビリ用に「長息生活」という商品も発売されていました。
ネーミングセンスはさておき、遊びの要素もあり、リハビリの訓練として使いたいものですね。
効果としては、呼気筋力の維持・強化、口腔の筋力維持・強化などです。
[やり方]
『巻き戻し』を手に持ち、大きく息を吸います。
笛を咥え、笛を吹きます。
伸びた状態をき維持しながら5秒。
ティッシュペーパー吹き
呼気が弱く上記の練習が難しい方はこの訓練をしましょう。
垂らしたテッシュペーパー、を吹いて揺らしましょう。
終わりに
※このテーマは、僕の描いたイラストを患者さんに渡す自主トレメニュー表に使用してくれたあるSTさんから依頼されたものです。
僕自身はその機序や効果など、あまり詳しくないので、もし気になる箇所などありましたら、ご連絡いただけたらと思います。
また嚥下に関するイラストを専門的に描いているSTさんもたくさんいらっしゃるので、その方々のイラストを使う方をお勧めします。
ありがとうございました。
※参考文献
日本摂食嚥下リハビリテーション 学会 嚥下訓練法のまとめ2014度版
在宅でできる嚥下訓練〜間接訓練の実際〜 NPO法人 言語障害者の社会参加を支援するパートーナーの会
〈スポンサーリンク〉