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現在のリハビリの制度
現在の診療報酬の制度では、リハビリの時間は1単位、20分となっています。
20分以上かかる場合は、2単位の40分行っています。
回復期のリハビリでは、通常3単位、1時間行う場合もあると聞きます。
患者さんの状態や必要性に応じて、リハビリの時間を臨機応変に調整できれば良いですが、
受け持ち患者数が増えてくると、そうもいかなくなります。
つまり、時間を削ることになります。
2単位必要な患者さんにも1単位しかできないということになります。
忙しくなると、時間短縮や頻度の問題も…
で、ここからが本題なのですが、
更に患者数が増えていくと、単位数を削るだけでは対応出来なくなり、
必要性などに応じてリハビリの頻度を調整しなければならなくなります。
毎日ではなく、週に2回、3回といった具合に。
この線引きはある意味必要なことだとも言えますが、
その線引きの基準が人それぞれ違うことが往々にしてあるのは問題だと思います。
当院でもスタッフの中には、自分で線引きをして、
「この人は今日は休み」としているケースがあるようなのです。
つまり患者により、頻度の調整をしているようなのです。
スタッフとの話し合いの中で…
先日この件に関して、スタッフと話し合う機会がありました。
スタッフによって介入頻度にバラツキがあるのは良くないのではないかと。
何かしらの基準が必要なのではないかと。
僕自身は、出来るだけ患者さんに必要と思われる時間を割いてきました。
もちろん会議や外来の都合で、どうしてもいけなくなる日もありました。
一応僕自身のデッドラインは6時。
夕飯の後は、どうしてもという強い希望がなければ休みとしていました。
そういうことは滅多にありませんでしたが。
僕は何度か異動を経験していくつかの病院の状況を知っていますが、
大体の職場では毎日行くのが当たり前でした。
先輩からは「リハビリは薬と一緒。処方箋を出した医師は、リハビリを処方した以上、毎日の介入を期待している」と教えられてきました。
「薬と同じ」という表現は、運動処方というものが曖昧であるが故に、心に響いたものです。
これに対して、上司はこう反対の意見を述べました。
「医師が期待しているのは、結果であって、頻度じゃない。毎日やろうが、それはどーでもいい。結果が出ていればいいと考えているのでは」と。
うーん、どうなんでしょう。
確かに医師にしてみれば、「治療が終わって患者が家に帰れればそれでよし」とするような気もします。
僕自身を振り返ってみると、先程述べたように毎日行くことが、当たり前だと思っていました。
それが誠意だし、誠実なことだと思っていました。
でも上司の言葉を聞いて、ちょっと考えてしまいました。
誠実な態度と思っていた反面、心の中では、担保が欲しかっただけではないのかと。
「僕は理学療法士としては決して一流ではないし、そのことをよくわかっています。だからこそ頻度や誠実さでカバーをしようとしただけではないのか…。(心の声)」
痛いところをつかれた思いでした。
自分の力に自信を持って、結果を出しているのであれば、
頻度など関係ないと胸を張って言えるのかもしれません。
まぁ実際は、リハビリは結果だけでなくサービス業でもあるので、いろいろ複雑なのですけどね。
最後に‥
長々と書きましたが、これからのリハビリは成果主義的になることは確実でしょう。
結果の出せないセラピストは淘汰されていくに違いありません。
願わくば、その頃には僕は引退してのんびりと余生を過ごしていたいと思います。
ありがとうございました。
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