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髭を生やして30年
僕はもう20年以上ヒゲを生やしています。
通算で言えば、30年くらいでしょうか。
人生で髭のある期間の方が、圧倒的に長い。
それだけ髭は無くてはならないものだし、
無いと何かが足りない気がします。
20代後半、確か2期目の臨床実習の前だったと思いますが、
一度、髭を剃ったことがあります。
その時は、何か恥ずかしいような、何かを忘れたような妙な気分にさせられました。
(1期目の実習に髭づらで臨むとは、今となってはずいぶん大胆な学生だったと思います‥汗)
今回、僕が働いている病院の医療サービス向上委員会で、
身なりについて提言がありました。
マニキュアや爪が長いのはダメ。
明るすぎる茶髪もダメ。
アクセサリーはダメ…などなど。
その中に髭はダメという項目がありました。
具体的には、「原則、髭は剃る」と。
とはいえ、労働契約上の義務はないわけですし、
まあどーんと構えていても良いわけなんですけどね。
髭はマナー違反?
で、ここで質問なのですが、髭はそもそもマナー違反なんでしょうか。
髭が不快に感じるという前提に立っていますが、
本当にそうなんでしょうか。
髭に清潔感はないのでしょうか。
ヒゲが不潔なら髪は不潔じゃないのでしょうか?
毛に優劣があるのでしょうか。
指の毛、手の甲の毛、腕毛やすね毛も剃るべきなのでしょうか?
疑問だらけです。
髭の社会的許容度の変遷
過去を振り返ると、髭の許容度は社会の風潮でかなり異なっているような気がします。
戦前は権威の象徴とされ、髭は当たり前であったものが、
戦後は一変。
軍国主義や権威主義的なものへの反発なのか、
髭は元気を失っていきます。
マナー違反とさえ言われるようになりました。
随分な変わりようですね。
その後ベトナム戦争の時代は、いわゆるヒッピー文化と相まって、
髭を生やすことは反権力の印に使われたこともあります。
現在の髭も、その頃の印象を引きずっているのでしょうか。
果たして、どーなるか?
今のところ、髭を剃れとは言われていません。
髭を生やしている医師が数名いることから、
委員会としても大っぴらに声を上げづらいのだと思います。
髭のこと、一度ちゃんと考えたいし、考えてもらいたいと思います。
世の中には、ちゃんと自分の頭で考えずに、
安易に習慣や慣例に従ってしまうことが多すぎますから。
大げさになりましたかな。
髭に関心のない大多数の方々、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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