「呼び名」の境界線の話

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前回(前々回)、障害者の呼称の問題について取り上げました。

病院や施設で長く入院、入所している患者さんや利用者さんは、

二十歳を過ぎているにもかかわらず、

「◯◯ちゃん」とちゃん付けで呼ばれている現状についてです。(詳しくは→こちら)

長く付き合っている職員にとっては当たり前のことで、

それが個人の尊厳を無視した虐待の1つであることにも、なかなか気がつかないのですよね。

 

で、本日はそれとはあまり関係のない、同僚やクラスメートとの呼び方の話です。

たわいない話なので、興味のある方のみお読みくださいませ。

 

僕は職場で、誰に対しても「さん」付けで呼びます。

理由は、それが楽だから。

「君」と呼び分けるのも面倒だし、

「君」には、上下関係が絡む場合もあるから使いづらい。

呼び方で親密感を出したりするのも苦手。

呼び捨てにしてマウントを取るのも嫌。

男女差別になるかもしれませんが、

女性が男女関わらず後輩や部下を呼び捨てにするのを聞くと、背中がむず痒くなります。

距離の近さを演出したいという理由もわからないではないですが、

とにかく苦手なのです。

(そうしている人を非難しているわけではないので、あしからず)

 

昔ある友人が、同じく友人の女性を「さん付け」で呼んでいたのですが、

ある時から「ちゃん付け」に変わった瞬間に立ち合いました。

2人の間の関係性が変わったのか、本人達に聞いていないのでよく分かりませんが、

何か新しいフェーズに突入した感じを受けました。

少なくとも、すごく仲良くなった印象を周囲に与えていました。

親しそうで羨ましいなって言う気持ちはありますが、

自分だったら絶対できない、恥ずかしくってできないとも思います。

「今日から〇〇ちゃんって呼ぶよ」って事前に了解を得るのも恥ずかしいし、

かと言って、いきなり呼んで相手から怪訝な顔をされるのも、

それはそれで死ぬほど恥ずかしい。

 

またこんな話をよく聞きます。

付き合って間もない頃は「◯◯さん」と名字で読んでいた人が、

結婚後に自分がその名字になったにも関わらず、そのままそう呼んできたという話。

結局、子供が生まれて、「パパ」「ママ」と呼ぶようになったとのことです。

たかが呼び名と言っても、難しいですね。

皆さんはどうしているんでしょうか。

 

 

学生時代は、クラス替え、社会人になっても部署の変更や転勤などがあります。

環境が変わった直後は名字にさん付けが当たり前で、

しばらくして慣れてきたら自然に下の名前で呼ぶようになったりします。

最初から「〇〇と呼んでください。」って言える人は大物です。

僕はどちらかと言えば、親しくなり呼び名が変えられるタイミングを見逃して、

そのまま「さん付け」で1年間過ごすことが多かったような・・・。

そんな学生でした。

昔から苦手なんですね。

 

つまらない話にお付き合いしていただき、ありがとうございました。

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