マザーテレサに対する批判について

〈スポンサーリンク〉



僕はおおよそ25年前に、インドのマザーテレサの施設の1つで働いていました。

その時からマザーテレサに関して、

何か違和感のようなものを感じていたのは事実です。

世間から聖人のように扱われる姿と

普段の気さくな様子にギャップもありました。

尊敬をしながらも、ちょっとアンビバレントな感情を持っていました。

 

マザーテレサの黒い噂

マザーテレサはノーベル平和賞を受賞し、彼女の功績は揺るがし難いものになりました。

それに反して、彼女には昔から黒い噂のようなものがありました。

今回は、そのことに関して、僕が知っていることを少しだけ書きたいと思います。

たかだか2年しか一緒に働いたことがなく、

マザーテレサに対してもいつも遠巻きで眺めていた1人に過ぎない僕が、

何かを言えた立場ではありません。

ただ、僕が関わったインドの人々の少なくとも何百人かは実際に救われている現状があるので、

非難は非難として受け止めながら、

功績も同時に評価しなければいけないと思ったのです。

(まぁ、それも僕がやることではないでしょうけど)

 

マザーテレサは患者を改宗させている?

まず1つ目として、末期の患者さんをキリスト教に改宗させているという批判です。

これは多分、間違っていると思います。

マザーは無理やり改宗させることはしていませんでした。

息絶え絶えの人に、無理やり宗教を尋ねている場面には遭遇しましたが、

それは亡くなったあとにその人の宗教を尊重する態度から来ているのです。

亡くなった方は、その人の宗教に応じて焼かれたり埋葬されたりしていました。

もちろん改宗する患者さんも一部いたことも事実です。

施設ではキリスト教的な行事もありますし、

献身的なシスター達の姿を見て改宗するに至った患者もいると思います。

ただ、一部の現場のシスターたちは、改宗した患者にとりわけ優しいように見えたのは気のせいでしょうか。

 

マザーテレサの資金源には問題ある?

次にお金の話です。

マザーは昔からお金に関する悪い噂はありました。

あるところからお金が流れているんじゃないかとか。

これに関しては、全くわかりません。

ただ、マザーやシスター達が自分達のためにお金を使うということは考えられません。

彼女達の生活はそれだけ質素です。

ただマザーはこれだけの施設を運営しているわけだから、

商才がないわけはないとは思います。

「あなたが痛いと思うくらい与えなさい」と寄付を促す姿は

さながらビジネスウーマンです。(悪い意味ではないです。)

でも反面お金があれば出来ることも知っていて、

どんなお金であれ、それが貧しい人々のためになるなら、

良しとするところもあったのではないのかと推測します。

それだけ貧しい人たちを助けられるわけですから。

一方、マザーがお金の怖さに言及もしています。

「私が恐れているものは、ただ一つ。お金です。お金への執着、金銭欲こそは、ユダをしてイエスを裏切らせる動機となったのです。」

お金の怖さも知っていて、そのパワーも駆使していたのがマザーではないのかと思う次第です。

 

まだいくつか噂話はありますが、真実はよくわかりません。

あれだけの有名人なので、彼女のことを語りたい人も多くいるのもわかります。

側から見ると、みんな好き勝手言ってるように見えますね。

真実は一つであっても、みる人によってそれぞれの真実があるのだと思います。

批判的な目線は大切だと思います。

マザーが残した事業がこれからどうなっていくのか、

冷静にみていきたいと思います。

 

ポチっとお願いします↓


オリジナルイラストランキング

〈スポンサーリンク〉