「ダメ。ゼッタイ。」違反薬物撲滅のポスター これは病院に貼るべきものじゃない!

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僕が働いている病院の廊下に、

ある時期からこんなポスターが貼られていることに気がつきました。

 

「ダメ!ゼッタイ!」と大きく書かれたロゴの下に、

「薬物乱用の行き先をご存知ですか」と書かれていて、

さらにその下に、なにやら道路標識のようなものが描かれています。

道は3方向に分岐していて、それぞれの先が注射器のかたちになっています。

そして、それぞれに「破滅」(ご丁寧にローマ字表記まで!)と書かれていて、

その道を進んでいくと、破滅が待っていると示唆しているようです。

つまり、このポスターの言いたいことは、

薬物を使用すると、「どのみち破滅が待っているから、使わないように」

ということなんだと思います。素直に読むと。

「うまいこと考えたでしょ」と言わんばかりの

作者のほくそ笑む姿が思い浮かぶのもしゃくにさわりますが、

それより何より問題なのは、このポスターが病院に貼ってあるということです。

というのも、病院には薬物依存からなんとか回復しようと訪れている人もいます。

なんとか抜け出そうと、回復の手立てを求めて必死に病院に来ている人たちです。

それらの人びとにとって、これは何の助けにもなりません

助けになるどころか、必死に伸ばした手を払いのける効果もあるでしょう。

 

また、以前にこんなコマーシャルがありました。

「覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?」

確か僕がまだ子供のことだったから20年以上前のものだとは思いますが、

おどろおどろしい映像と音楽に合わせて、人間が崩れていく様子が描かれた後に、

「人間やめますか?」と低い男の声で警告するのです。

このCMは本当に怖くて、子供だった僕にトラウマ的なショックを与えました。

とにかく薬物は手を出してはいけないという教訓を与えたと意味では、

成功だったのかもしれませんけど。

でも今考えると、酷いものです。

今なら人権問題とされるでしょう。

薬物依存症になるということは、人間ではなくなることになり、

社会から排除されても良い存在と思われてしまいます。

そして治療の機会を奪われ

また社会復帰の機会さえも奪われてしまうことにつながるのです。

薬物依存の回復を促すべき病院が掲げるものでないことは明らかでしょう。

 

このポスターを撤去してもらうように事務にお願いするか、迷っています。

このことを同僚に少し話をしたら、あんまり反応も芳しくなく、

「ちょっと考えすぎなんじゃない」的なオーラを出されたので、

もしかしたら、いろんなことをこじらせている僕の考え過ぎなのかもしれません。

 

でも、やっぱり、ちょっと気になるのです。

皆さんは、どうお考えですか?

 

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