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本日は、肩の可動域の評価にもなる「結髪動作」と「結帯動作」のイラストです。
肩の治療には必要なものですね。
結髪動作とは?
まず、頭の後ろに手を持ってくる動作を「結髪動作」といいます。
頭を洗うのに必要な動作です。
肩関節屈曲・外転・外旋の複合運動で、
特に、肩甲上腕関節外旋方向の可動域が必要となります。
結髪動作は、棘上筋が大きく関わっていると言われています。
結髪動作の客観的評価法としては、C7.Thumb Distanceがあります。(イラスト参照)
患側の手を後方に挙上し、立てた母指とC7棘突起の距離を測ります。
C7に届かない場合はマイナスとなります。
でも、ここまで上がる人は、ADLにそれ程問題がないでしょうから、そもそも病院に来ないですよね。
結帯動作とは?
次に、腰の後ろに手を持っていく動作を「結帯動作」といいます。
エプロンの紐を結ぶのに必要です。
肩関節伸展・内旋・外転の複合運動で、
特に、肩甲上腕関節の内旋方向の可動域が必要です。
結帯の可動域の改善には、烏口腕筋と棘下筋が関わっている言われています。
これらの客観的な評価法として、C7.Thumb Distanceを測る方法があります。(略してCTD、イラスト参照)
また、C7-MP(第7頸椎棘突起ー中指MP関節間の距離)を測る方法もあります。
僕の働いている病院では、腱板術後の患者さんの退院基準として、「結帯動作でウエストラインに到達」というものがありました。
一つの基準ですが、患者さんにとってはそこからのリハビリが長かったりするんですよね。
あーあ、腱板術後の患者さんは本当に大変。
とにかく、早期に可動域の確保することが大切ですね。
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