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前鋸筋を中心とした肩甲帯の運動(=アクティベーション)
前鋸筋を中心にした肩甲帯のアクティブエクササイズ(+胸椎屈曲の運動学習)です。
動きを伴った運動制御・筋活動の誘導といえます。
具体的には
- 前鋸筋の促通・運動学習
- 肩甲骨を「押し出す」感覚の再獲得
- 胸椎―肩甲帯―上肢の協調運動
いわば
「壁を使った前鋸筋+胸椎屈曲の統合エクササイズ」です。
◼️ 前鋸筋とは?
その前に、まず前鋸筋について簡単に説明しますね。
前鋸筋とは、第1~9肋骨側面に起始し、肩甲骨に停止する筋肉です。

◼️ 運動の方法について
さまざまなやり方がありますが、前腕で壁を押しながら、胸椎後弯運動を行うことで、肩甲骨の外転や上方回旋運動を誘導できます。
ではやり方です。
壁に向かって立ちます。
両腕を壁につけます。

肘が壁から離れないようにしながら、しゃがみます。

そして、上肢はそのままで、背中を丸めて壁から遠ざけるようにします。

その状態で、10秒間過ごします。
◼️ この運動で起きていること
以上示した運動を詳しく説明しますね。
① 両前腕を壁につけたまま支持する
•上肢は閉鎖性運動連鎖(CKC)
•肩関節単独ではなく
肩甲胸郭関節+体幹を含めた協調運動が前提になります
② しゃがむ(下肢・体幹の屈曲)
•重心が下がり、体幹前傾が生じる
•その状態でも前腕が壁から離れないため
→ 肩甲骨は胸郭に張り付いたまま支持される
③ 背中を丸めて壁から遠ざかる
ここがこの運動の核心です。
•胸椎屈曲
•肩甲骨の外転+上方回旋
•肩甲骨の前傾コントロール
👉 この動きに最も強く関与するのが
前鋸筋(特に下部線維)
同時に、
•菱形筋・僧帽筋中部:抑制されやすい
•僧帽筋上部の過剰活動:起こりにくい
という、肩甲帯の筋バランス再学習が起きます。
◼️ まとめ
この運動の良さは、
「前鋸筋を鍛える」よりも「前鋸筋が働く姿勢動きを思い出させる」ところにあります。
患者さんに説明するなら、
「腕で押すというより、背中で壁を遠ざける感じです」
この一言がハマることが多いです。
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