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以前に異常歩行の代表的なものについてイラストでご紹介しましたが、
今回はその第2弾です。
身体に様々な故障があると、歩行に特徴的なパターンが生じます。
それを理解するためには、まずは正常歩行を十分理解しておくことが前提ですね。
では行ってみましょう!
トレンデレンブルグ破行
支持する足の中臀筋の筋力が低下していると、逆側の骨盤が下がってしまう歩行がトレンデレンブルグ破行です。
それを補うために、あらかじめ低下した側に上半身を傾けて歩行するデュシャンヌ歩行と区別しましょう。
【原因疾患】
・先天性股関節脱臼
・中臀筋、小臀筋の筋力低下
デュシャンヌ破行
支持する足の中臀筋の筋力が低下していると、それを補うために、あらかじめ低下した側に上半身を傾けて歩行するのがデュシャンヌ歩行です。
上に示したトレンデレンブルグ歩行と混同しないよに注意してください。(原因が同じでも、その対応が異なるということです。)
【原因疾患】
・先天性股関節脱臼
・中臀筋、小臀筋の筋力低下
大臀筋歩行(大臀筋の筋力低下)
大臀筋は股関節を進展する作用をする筋肉です。これが低下すると、足をついて体重をかけたときに股関節が伸展できずに屈曲して上体が前傾してしまいます。
あらかじめそれを予防するために股関節を伸展、状態を後傾されます。これが大臀筋歩行です。
大腿四頭筋歩行(大腿四頭筋の筋力低下)
大腿四頭筋は膝を伸展される筋肉です。歩行時、足をついた時に膝折れしないように働きます。
膝折れをあらかじめ予防するため、骨盤を前傾させ臀部を後退、状態を前傾させることで、膝を伸展させます。
これが大腿四頭筋歩行です。
酩酊歩行(失調歩行)
失調などでバランスがとりにくくなるため、まるで酔った姿に似ているためこの名前が付けられています。
両足を開き(ワイドベース)、体幹を揺らしながらよろよろと歩きます。
【原因疾患】
・脊髄小脳変性症
・小脳梗塞
おわりに
今回2回に渡って、代表的な異常歩行についてイラストでご紹介してきました。
第1弾はこちらを参照(→こちら)
異常歩行ではその原因を探ることが大切です。
他の評価と照らし合わせて、治療に結びつけたいものですね。
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