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患者さんのベットサイドに昔の写真をもっと飾るようにしたらどうだろうか
患者さんのベットサイドに、昔の写真をもっと飾るようにしたらどうでしょうか。
患者さんの元気な頃の写真を枕元に置くことは、多分療養病院などでは普通にやっていることだろうし、何を今更と思われる方も多いと思います。
実際に僕が以前働いた回復期病棟でも同様な試みをやっていました。
障害を負った患者さんに初めて会うスタッフは、その姿が彼(または彼女)の本当の姿だと思ってしまう。
認知症が重度で常に怒鳴り声をスタッフに浴びせる姿を見て、それが病気がなせることだと理解はしていても、「病人扱い」をしてしまいます。
時に敬遠してしまったりします。
でも当然ながら、それは彼らの本当の姿ではありません。
彼らには家族や子供もいたり、家族内や社会の中で何らかの役割があったはず。
過去のどんな生活を送っていたのか、何に興味を持って、何に楽しみを見出していたのか。
1枚の写真は予想以上に多くを語ってくれます。
これまで生きてきた彼らの歴史を知ることは非常に有益。
それを知らずして、これからのことを考えるのは全く不十分。
彼らの長い人生の一部分に、一時的に関わらさせてもらったという気持ちを持つことが大切ではないでしょうか。
そうすれば、患者さんをぞんざいに扱うことはしなくなるのではないでしょう。
少なくとも、意識もなくコミュニケーションが取れない患者さんに対して、ただ流れ作業のような扱いをすることは避けられるのではないでしょうか。
今回の記事は自戒をこめて書いてみました。
ありがとうございました。
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