(まとめ記事)入院から退院までの関わりをイラスト で表してみました

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入院から退院までリハビリの関わり

 

初めて入院される方は分からないことが多く、不安に思われることも多いでしょう。

今回、リハビリテーション に関わる方がどのように推移していくのを、簡単にまとめてみました。

 

【入院】(車椅子で入院する方の場合)

・診察(DR

医師が診察をして、患者の状態を把握します。

・情報収集

医師、コメディカルスタッフが前医からの報告書などから情報を収集します。

また、検査結果の情報収集を行います。

病棟でのADLチェック

ADLをチェックをして、病棟のスタッフに伝えます。

例えば、食事は自立しているかどうか…とか。

 

 

移乗(PTOT)  

車椅子〜ベッドや、車椅子〜便器間の移乗動作を評価します。

機能訓練(PTOT

リハビリ(PT、OT、ST)で訓練が始まります。

例えば、PTでは立ち上がり練習を。

 

 

OTでは上肢の機能訓練を。

 

車椅子操作(PTOT

病棟や病院内の移動を確保するために、車椅子の自立を目指したりします。駆動ができたとしても、ブレーキやフットレストの上げ下げの操作忘れることも多く、なかなか自立できないことが多いんですよね〜。

 

歩行(PT

PTでは、歩行練習も始めます。平行棒〜歩行器〜杖というように段階的に進めていきます。

更衣、整容(OT

OTでは更衣動作練習も行います。

トイレ(OT

排泄は患者にとって大きな問題です。

早期から練習し、自立したいものです。

入浴(OT

実際の入浴動作は看護師や介護士が関わることが多いですが、退院に向けてリハビリでも練習を開始します。

回復期ではOTが早期から関わることもあります。

食事(OT・ST・PT)  

嚥下の評価をSTで行い、PT、OTで食事の姿勢や食事動作の評価を行います。

食形態や介助方法を看護師、栄養士に伝えます。

 

 嚥下練習(ST

飲み込みはどのくらいできるかな。嚥下機能を評価して、食形態を検討します。

I ADLのチェック:高次の生活機能

基本的なADLができることは大切ですが、実際の生活には更にもっと高いレベルの動作が求められます。

例えば在宅復帰を目標にするなら、更に高次ADL(IADLという)の評価が必要になります。

・食事の準備

電子レンジの操作はできる?

・家事

調理は自分でできる? 宅配弁当にする? それとも、コンビニで買う?

・洗濯

洗濯機はどんなのを使うのかな? 乾燥機はついている? 自分で干せる? 畳める?

 

・服薬管理

内服は自分でできるかな? 管理はできる? 一袋化した方がいいかな。

 

・お金の管理

お金の管理は、誰がする? できない場合は、家族? 成年後見人制度などの制度を利用する?

 

・電話の使い方 

連絡手段はスマホ?使えるかな。メールは使える?

・買物

買物はできるかを検討。スーパーやコンビニは近くにあるかな。配達を利用する?

 

・移動

移動手段はどうする? 歩行? 車いす? 補助具の利用の必要性は? 介助者は必要?

 

屋外の移動は?自動車の運転はできるかな?手足の操作は? 高次脳機能障害はある?

 

自動車の運転が不可能な場合は、シニアカーの選択はどうか? タクシーの利用は?

・住環境評価、訪問指導

ケアマネージャーさんや福祉業者さんと一緒に住宅の評価をします。ついでにご本人とご家族にも、動作指導なども。

・カンファレンス(地域)

他職種でら在宅での調整をしたりします。

参加者は患者、家族、医師、看護師、MSW、PT、OT、STなどです。場合によって薬剤師や栄養士なども参加します。

 

【退院】

在宅? 転院? 

 

 ※在宅復帰しても、転院したとしても、それがゴールではありません!

※それぞれの項目は、必ずしも患者が全部1人で行えることを目標している訳ではありません。そんなことをしていると、かえって退院できませんから。 

※なお、上記の順番は順番が変わることもあります。

 

ありがとうございました。

 

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