病気において、人間は平等ではない

病気において、人間は平等ではない

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人間は不平等

こんなことを書くと一部の人に怒られそうですが、僕が20数年以上病院で働いてきて、何百人という患者さんを担当して、思うことです。

人は平等に病気になるわけではありません。

ある人は、長期入院を強いられ、退院できたと思ったら、また別の病気で入院したということもあります。

かたや、今まで一度も病気をしたこともないという人もいます。

当たり前ですが、病気に関しては平等なんてことは有り得ません。

「なんで私だけがこんな目に遭うのでしょう?」

と実際におっしゃる方もいます。

実際、僕も大きな病気をして、そう思います。

(こうして記事を書いている時点も、再発して入院中でした。)

 

一方、病気で苦しんでいる人の中には、

「世の中には大変ことはたくさんある。病気にならなかった人は、他のこと苦しんでいるはずだ」と考える人もいます。

苦しいのは自分だけではないと思うことで、心の平静を保とうとする心理かもしれません。

 

 

実際はどうでしょうか。

こればかりは誰にもわかりません。

僕が出会った90歳の御老人は「私は今まで、辛いことは何も無かった」と言って満足そうな顔で亡くなられました。

確かに大きな病気をしなかったのかもしれませんが、

人生の様々な試練を、持ち前の明るさで乗り越えてこられたのかもしれません。

一般的に見れば辛い事柄も、それほど気に留めずに淡々とこなしていたという可能性も少ながらずあります。

誰でも人生において危機的な状況はあるとは思います。

それが平等ではないとしても。

そうした時に、人生を半ば諦めて過ごすのではなく、

どう捉えるかが重要です。

その経験をどう生かすことができるかで、人生の質が変わってくるのではないでしょうか。

そんな簡単なことでないと思いますが。

 

おまけ

蛇足ですが、一般に心の優しい人の方が病気になりやすいってことはあるような、ないような

「お前が言うな!」って声が聞こえてきそうですね。

 

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