鼠径部に点滴針が挿入されている時の離床の注意点

鼠径部に点滴針が挿入されている時の離床の注意点

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点滴の種類

点滴には大きく分けて、以下の4つがあります

・抹消静脈カテーテル(Vライン)

・抹消動脈カテーテル(Aライン)

・中心静脈カテーテル(CVライン)

・肺動脈カテーテル(S-Gライン)

リハビリで離床する時は、それぞれの特徴や注意点をよく理解しておくことが必要です。

 

今回は中心静脈カテーテルについてイラストを描いてみました。

 

中心静脈カテーテルについて

中心静脈カテーテルは、鎖骨下、内頸静脈、または大腿静脈に挿入されます。

その中でも鼠径部(大腿静脈)に挿入されるにケースで離床をする場合、特に注意することが多いので、今回イラストを描いて説明したいと思います。

 

まず離床を開始する前に、挿入部の確認します。ズボンをまくって鼠径部を確認することは少し躊躇しますが、必要なことです。

固定がしっかりされているか、点滴漏れがないか、熱感や腫脹がないかを事前に確認しておかないと、思いがけない事故につながることになります。(後でリハビリや介護士が悪いと非難されないためにも事前確認を!)

 

鼠径部に点滴が挿入されているケースの起き上がり〜座位について

今回は右鼠径部に点滴針が挿入していると仮定して説明していきます。

起こりうるリスクとしては股関節が屈曲位になることで、点滴の閉塞や点滴漏れが起こることです。

できれば事前に医師にどのくらい股関節を屈曲させて良いかを確認できればベターです。

 

では順を追って説明します。

・まず、ベッドをギャジアップさせて閉塞のアラームが鳴らないことを確認します。

・点滴が挿入されていない方の下肢(イラストでは左下肢)をベッドから下ろします。

 

・重心を左臀部に移動させながら左手でベッド柵を引っ張りながら、横向き(側臥位)になります。

その時、右股関節は屈曲しないように意識します。

 

・右下肢をゆっくり下ろしながら、上体を起こします。

座位となった後も、重心は左臀部にして点滴針が挿入されている関節が過剰に曲がらないようにします。

立位が可能であれば、そのまま立ってしまった方が、良いかもしれませんね。(筋力の関係や場合によります)

 

ありがとうございました。

 

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