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質問『あなたが今までに一番良かったと思う本は何ですか?』
僕は職場に新人が入った時や、新たに出会った人に、尋ねる質問があります。
それは「あなたが今までで一番良かったおすすめの本は何ですか」ということです。
もちろん全員に聞くわけではなく、僕が厳選した少数の人にしか聞きません。
『相手のことをもっと知りたい。知ることで、相手ともう少しお近づきになりたい』と考える人に限ります。
男女関係なく、です。
相手がどんなことに興味を持っているのか、どんな価値観を持っているのかを知ることで、相手のことを理解する助けになります。
(もちろんこれが良い方に働く場合だけではなく、悪い方に働く場合もあるのですが‥。以前にある人がネトウヨ本を絶賛していて、距離を置いたこともあります。)
ちなみに、僕が過去に影響を受けた作品を振り返ってみると、次のような本です。
思い出したまま簡単に記載してみましたが、これが一番良かったというものではありません。
人それぞれ、その本と出会う時期があります。
今読見返してみると「何でそんなに刺さったんだろう?」と思うものもありますが、若い時だからこそ、そのままストレートに心に入ってくることがあります。
偏見も少なくて感受性が高いから、何でも吸収してしまうんですよね。
僕が影響を受けた本の数々
・マーク・トウェイン「人間とは何か」
多感な高校生の時に読んで、太宰治の作品と共に、僕の厭世観にかなり影響を与えた作品。
・小田実「何でも見てやろう」
僕が9条の会と接点を持った小田さんのデビュー作。
・沢木耕太郎「深夜特急」
僕がバックパッカーをしていた時代に、読んで共感しました。
・藤原新也「インド放浪」
悪い意味で、僕にインドの先入観を持たせた作品。この後、僕はしばらくインドかぶれになってしまいました。後になって、それが幻想だったと気がつくんですけどね。
・伊勢崎賢治「インドスラム・レポート」
同年代に近い作者ですが、その行動力に感銘を受けました。国際協力に関する彼のスタンスは綺麗事ではなく実行力があると思います。
・ドミニク・ラピール「歓喜の街カルカッタ」
カルカッタの最下層の力車夫の話に共感しかないです。僕がインドで出会ったインド人車夫の一人一人の顔が浮かんできます。その後に映画にもなりましたが、映画はひどいものでした。映画と違って、本は良いですよ。
・橋口譲ニ・星野博美「対話の教室」
その昔、友人に勧められたて購入した作品。写真集「17歳」も良書。
・渡辺一史「こんな夜更けにバナナかよ」
筋ジストロフィー患者の野鹿野靖明さんが魅力的に描かれていますが、ケアすること、ボランティアとは何か、人が人を支えることはどんなことか、人間関係の本質を考えさせられます。
これも映画化されました。でも、多分、多分、本の方が良いと思います。
・鈴木大介「壊れた脳と生きる」
高次脳機能障害については何となく理解していましたが、実際自分が脳障害を患って感じた世界は全く想像とは異なるものでした。この本は高次脳機能障害患者の唯一の理解者と感じました。
医療関係者で脳障害に関わる人は是非読んでくださいね。
僕が人生で一番良かったと思えた本は?
最後に僕が今まで一番良かったと思う本は何ですか?という質問に答えようと思ったのですが、それはやめることにしました。
自分の頭の中を探られるようで、恥ずかしいです。
自分の本質の少なくとも一部分を明らかにしてしまう究極の質問に簡単に答えるわけないでしょう(笑)。
ありがとうございました。
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