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重症心身障害児の理学療法の勉強会資料
僕が最初に就職した病院には養護学校(特別支援学校)が併設されていて、学校の先生が病院に訪問して授業をしていました。
そのうち先生から依頼があって、先生方に向けてリハビリについて簡単な講義をしたことがあります。
なにしろまだ新人で経験もありませんから、学校で習った基礎的な内容しか伝えられませんでした。
質問されてもタジタジで、頭が真っ白な状態のまま終了となりました。苦い思い出です。
今回パソコンの整理をしていたら、その時に作った資料ができたので、公開することにしました。
今見ても、内容も古くて恥ずかしいばかりです。
それでも、少しでもお役に立つことがあれば幸いです。
資料その1 運動発達の促通〜原始反射
今後発達に阻害となる原始反射を抑制しながら、立ち直り反射など必要な反応を促通するのが基本的な考え方です。
反射の例をいくつか挙げていきますね。
この反射が残っていると、四つ這いに移行できません。
この反射は残存していると、立位や歩行に移行できません。
この反射はひざまづくためには必要ですが、それが残存すると、這うことが難しくなります。
手と眼の協調には必要なことですが、寝返りをするには阻害となります。
頭の動きで手と足が反応する反射。初期はこの反射を繰り返すことでバランス感覚を養っていきますが、残存すると抗重力の運動発達を阻害します。
この反射は生涯必要になるものです。脳卒中などで脳が障害されると反射が消失することもあります。
運動の発達には順序があります。
発達の順序については別記事を書いたことがあるので、参考にしてくださいね(→こちら)
ありがとうございました。
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