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外固定の種類
外側から脊柱を固定する方法は大きく3つあります。
ギプス固定、硬性コルセット、軟性コルセット(ダーメンコルセット)です。
どれを選択するかは固定する部位(骨折であれば骨折部位)や固定ために必要な強度、主治医の判断などで決定されます。
以前に軟性コルセットについてご紹介しました(→こちら)。
今回は硬性コルセットについて、イラストでご紹介します。
硬性コルセットとは
布製で固定力が弱い軟性コルセットに対して、硬性コルセットはプラスチック製で更に強力な固定が必要な場合に用いられます。
固定できる方向も、屈曲、伸展、側屈の固定が可能です。
疾患では、胸腰椎の圧迫骨折や、化膿性脊椎炎、術後の固定などが適応となります。
特に胸腰椎移行部に病変がある場合は、胸椎と腰椎、骨盤をしっかり固定する必要があり、硬性コルセットの適応になります。
作製方法も軟性コルセットが採寸するのに対して、硬性コルセットは採型となります。
強固な固定であるため、これをつけて就寝することが困難になるケースもあり、そのような場合は軟性コルセットを併用することもあります。
夜間は軟性コルセットを、離床時には硬性コルセットを装着します。
その他、硬性コルセットの難点として、通気性が悪いということがあります。
適度に穴を開けて蒸れを防止します。
硬性コルセットの装着期間は?
圧迫骨折で硬性コルセットが処方された場合は、通常1〜2ヶ月の間にCTを撮影して、状態が悪化しなければ、軟性コルセットに移行します。
硬性コルセットはなかなか辛いものですから、なかには早期に自主的に外してしまう人もいます。
そのようなケースでは遷延治癒となったり、偽関節になったりすることがあります。
そうならないように、気をつけましょう。
ありがとうございました。
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