スライディングボードを使用した移乗のイラスト

スライディングボードを使用した移乗のイラスト

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スライディングボード(トランスファーボード)とは

脊髄損傷で四肢麻痺の方などで、下肢の支持性が低い方の車椅子への移乗動作の介助に困ることが多いと思います。

もちろんその場合はリフトを選択肢になることが多いですが、簡便なスライディングボードが使われるケースもあります。

スライディングボードは、滑りやすい素材(通常はプラスチック)で作られており、軽量で滑りやすい表面が特徴です。

これにより、患者や利用者がベッドから車椅子にスライドして移る際の摩擦を最小限に抑えることができます。

また、適度にたわむことも利用しやすい理由です。

 

スライデングボードと利用した移乗の方法(ベッド→車椅子)

車椅子をアームレスト(アームサポート)が跳ね上げ式のもの、または取り外せるものを選択します。(可能であれば、フットサポートも取り外せるものがベター)

車椅子をベッドから0〜20度に設定します。

ベッドを車椅子の座面より僅かに高くします。

介助者は患者の上体を反対側に傾けます。(ボードが坐骨結節の下に入るようにしてください。)

 

上体をスライドして車椅子に移動させます。

最後に臀部をしっかり車椅子に押し込みます。(最後のひと押しが大事!)

 

車椅子からベッドに移乗する場合は、以上の動作の逆を行います。(ベッドを車椅子座面より下げることが難しい場合もあると思いますが、水平でも構いません)

 

 

注意点

スライディングボードは基本的に座位が保持できる方が対象です。

座位保持が困難な場合は、必ず前方から介助します。

2人で介助する場合は、介助者の1人は後方から介助します。

ベッドを高くし過ぎると、スピードがついて危険です。気をつけましょう。

 

 

ありがとうございました。

 

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