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THA(後方アプローチ)術後のポジショニングについて
人工股関節置換術(後方アプローチ)の術後は、脱臼予防のため禁忌肢位を取らないような配慮が必要です。
後方アプローチの禁忌肢位は、次に示すものです。
股関節を曲げる動作(屈曲)、
内側に曲げる動作(内転)、
内側にひねる動作(内旋)の複合動作です。
ベッド上で過ごす時間は、特に股関節が内転位にならないようにするため、三角形の『外転枕』が使用されます。
起きている時は自分で気をつけていても、寝ている時は気を許して内転位をとってしまうこともありえますからね。
一般には、関節安定するまでの術後3週間は、外転枕を使用することが多いと思います。
いづれにしても、いつ外しても良いかを医師に確認するようにしてください。
外転枕を使用したベッド上のポジショニングのイラスト
両足をベルトで固定する場合もありますが、術側のみを固定するこが一般的です。
以下は、右下肢の術後のケースについてイラストで示しています。
以下は左下肢の術後のケースについてのイラストです。
寝ている時はももちろんですが、オムツ交換やシーツ交換の際にも、禁忌肢位を取らないように気をつけましょう。
ありがとうございました。
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