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浴槽をまたぐ動作には2通りある
浴槽ををまたぐ動作には大きく2つあります。
立ってまたぐ方法(→こちら)
座ってまたぐ方法(→こちら)
リハビリでは患者の身体機能を評価して、その方に合った方法を選択し、指導します。
今回は、立ってまたぐ方法、座ってまたぐ方法の2つの練習方法についてイラストでご紹介してみます。
できれば浴槽を使って浴室で練習をすれば良いのでしょうが、実際の臨床では病院の浴室で練習をするわけにはいかないので、(最終時に1回やるとしても)、訓練室で擬似的に練習することが多いのが現状でしょうか。
リハビリテーション室で浴槽をまたぐ練習の例
・立ってまたぐ方法
まずよくやるのは、平行棒を一番低く設定して、棒をまたぐ方法です。
片側(対側)の棒を少し高めに設定して、手すり代りに使うことも可能です。
・座ってまたぐ方法(その1)
プラットホームを使用します。
プラットホームに座り、(麻痺側の)足を持ち上げてプラットホームにのせます。できれば屈曲パターンにならないように意識します。
患者が足を挙げた際に、後方に転倒する危険があるため、介助者は後方に位置するようにしましょう。
・座ってまたぐ方法(その2)
プラットの角に座ります。
患者は片足をプラットホームの高さまで持ち上げて、方向を変えて再び足を下ろします。
リハビリテーション室で擬似練習を数回繰り返して、最終的に実際の浴槽で練習すれば良いでしょう。
退院前訪問指導の際に自宅の浴槽を使って評価するのが確実ですが、その際にお湯を入れて行うわけでは無いので、評価としては不十分です。
お湯がないと浮力が働かないので、より困難になることがあるからです。
そこでできなかったとしても、直ぐにできないと判断しないようにしましょう。
ありがとうございました。
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