〈スポンサーリンク〉
三角巾の目的・適応など
三角巾を用いる目的には、次のようなものがあります。
・骨折時に固定をするため
転位していない場合で、保存で治療する場合、骨折部を整復して固定することで、骨の癒合を促進させるために三角巾を使用します。
・疼痛を軽減させるため
骨折部が動いてしまうと、炎症が鎮まることがなく、疼痛が継続してしまうことがあります。
・脱臼、亜脱臼を予防、治療するため
脳卒中で片麻痺の場合(特に弛緩性麻痺の場合)は、麻痺側の肩関節の周囲筋の筋緊張が低下します。
そして麻痺側上肢の重さで、肩甲骨関節窩と上腕骨骨頭の隙間が拡大し、亜脱臼を生じてしまいます。
この場合は肩甲上腕関節の偏位のチェックが必要です。
三角巾の装着方法
正方形の布を2つ折りにします。そしてその頂点に結び目を作ります。(装着後に結ぶやり方もあり)
結び目を麻痺側(または術側)の肘に当てる。
三角巾の一方の端を健側の腋に通します。
三角巾の一方の端で麻痺側の肩を包みます。(内側に捻ると効果的)
そして背中に回した布の両端を捻りながら、結びます。
完成です。(正面)
三角巾は緩みやすいのが難点。
それに毎回装着するのは大変。その場合はアームスリングの使用も考えましょう。
ありがとうございました。
〈スポンサーリンク〉