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カフアシストとは
カフ(咳)をアシスト(補助)する排痰補助装置です。
元の名前はカフマシーン(当時の商品名?)。
今ではかなりコンパクトになりましたね。
神経筋疾患の治療・リハビリには欠かせないものになりました。
気道の陽圧(吸気)を加えた後に、急速に陰圧(呼気)に加えることで、軌道に高い呼気流速を生じさせ、自然の咳を補強し、痰の排出を促すものです。
相変わらず掃除機のようなガーガーというすごい音がします。
マスクを顔面に当てて、声掛けに合わせて、陽圧のタイミングで「吸って!」、陰圧のタイミングで「吐いて!」を繰り返します。
設定する圧は、最初は少なく20cm H 2O±くらいから、慣れてきたら40cmくらいに引き上げます。(個人差もあるので慎重に)
適応疾患
「神経筋疾患などの慢性肺胞低換気や、閉塞性肺障害などで咳が上手くできない患者」
「上気道感染時や、頭部や胸腹部などの術後で、麻痺的な呼吸障害により、咳が弱くなっている患者」
「非侵襲的陽圧換気療法:NPPV患者」
禁忌
禁忌は①心不全患者、不整脈、②気胸や気縦郭の疑い、既往、③ブラのある肺気腫の既往、④人工呼吸による肺障害の患者
基本的に医師からの処方なので、指示に従って行いましょう。
また、実施回数はおおよそ5回程度。続けて多く行うと、過呼吸になる可能性があります。
適宜、休憩を挟むようにしましょう。
使用方法
リライニング姿勢(45〜60度)で患者さんの状態に合わせて行います。
自動モードの場合は、まずマスクを胸に当てて、吸気・呼気のタイミングを理解してもらいます。
「吸って、吐いて」と声をかけながら、陽圧(吸気)の開始のタイミングに合わせて、マスクを当てがいます。
次に「吐いて」のタイミングで咳を促します。
介助者が2人いる場合は、1人の介助者が呼気のタイミングに合わせて胸郭を圧迫介助をすると、さらに効果的です。
今回FHILIPS社の「MIーEを用いた排痰介助・咳介助 概要と機器の使い方」を参考、引用しました。
かなり詳しく書かれているので、是非取り寄せて参考してください。
ありがとうございました。
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