〈スポンサーリンク〉
在宅酸素療法(HOT)とは
在宅酸素療法(HOT)は、次のように定義されています。
「慢性呼吸不全患者に対して、今まで入院していないとできなかった酸素吸入を在宅で行うことにより、住み慣れた環境で療養を行いつつ、趣味や生活習慣、社会活動を持続し、患者のQOLを高めるための医療である」
HOTが導入される以前は、酸素を供給する理由だけで、病院に入院しなければいけない状況があったんですね。
やっぱり、HOTを導入して住み慣れた自宅に戻れるということは、画期的なことだったんですね。
在宅酸素療法の適応基準(対象疾患)
以下に示した一定の条件で、保険適応になります。
・慢性呼吸不全: (安静時)PaO2≦55mmHg、(睡眠時。運動時)PaO2≦60mmHg
・肺高血圧
・慢性心不全:NYHA3度以上、睡眠時のチェーンストクス呼吸+著しい低酸素血症
・チアノーゼ型先天性心疾患
・群発頭痛:1に1回以上の頭痛発作を認める
でも、適応基準にはファジーな部分が多いようで、問題点もあるようです。
酸素濃縮装置の種類
次の2つのデバイスが用いられています。
・据え置き型酸素濃縮器
・酸素濃縮器
・携帯型酸素ボンベ
・液体酸素
・ステーショナリー装置(親容器)
・ポータブル装置(子容器)
日本では、高齢の患者さんが多いため、最初に示した酸素濃縮器を用いているケースが多いとのことです。
在宅での酸素濃縮装置使用のイラスト
自宅での動線を考慮して、酸素濃縮器の位置を決定します。
酸素チューブの長さもの制限あるでしょうし。
また、チューブが絡らないようにする配慮も必要ですね。
色違いも載せておきます。
そして、外出するときは携帯型の酸素ボンベを使用します。(→こちら)
ありがとうございました。
〈スポンサーリンク〉