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今日の記事は、ごくごくパーソナルな内容です。
よろしかったら、お付き合いください。
今から10年以上前、僕の右足裏に硬いイボのようなものが出来ました。
大きさは直径約5ミリ。
特に痛くもないし、生活に支障もないし放っておいたのですが、何年かすると少し大きくなっているような気もしてきました。
その後、右だけでなく同じくらいの大きさのものが左足裏の外側にも出現したので、軽い気持ちで職場の理学療法士の同僚に相談しました。勉強熱心で信頼できる同僚です。
問診や症状の観察、歩容(歩き方)のチェックを一通りやった後に彼が言ったのは、
「うーん、これはベンチだね。〇〇さん、傾いて歩いてるじゃないですか。だから右の内側や左の外側に圧がかかってるんですよ。うんぬん。足裏のアーチも潰れてるし、これじゃあ仕方ないですよ。少し圧を緩和することをしてみましょう。」
まぁ実際はもう少し詳しいことを言ったとは思いますが、大体そんなことでした。
ちょっと補足しますが、ベンチとはいわゆる『タコ』と言われているものです。
靴があっていなかったり、悪い歩き方のため、一部の部位に圧迫刺激が繰り返し加わることで皮膚の角質層が厚く盛り上がります。
親切にもその辺に捨ててあったスポンジの切れ端をちょこちょこと切って、簡易インソールを作ってくれました。
見た目は不恰好でしたが、時間を割いて親切にも作ってくれたもの。その日からしばらく履いてみることにしました。
僕自身も「ここで治せなくては、理学療法士としての名が廃る」と、その日から気合を入れて歩容に気をつけて歩くようにしました。
その後ベンチは落ち着いたようで、特別大きくなるようなことはありませんでした。
元々痛みもないし、動作を阻害することもなかったので、そのベンチと共存することに違和感も感じていませんでした。
その後は、思い立ってシューフィッターと言われる専門家に足裏の圧測定をしてもらったこともありました。
足底の圧を均等になるようちゃんとしたインソールを作成するように助言を受けましたが、値段が高額だったこともあって、正式にインソールを作るまでには至りませんでした。
ところがある日、指にも同じイボのようなものがあることに気がつきました。
圧がかかっているところではないし、一般的なベンチとも違うような…。
そこで近所の皮膚科に行ってみることにしました。
皮膚科の女医さんは症状を見るなり
「あーこれね。ウイルス性のイボです。」
感染りずらいものだけど、傷があったりすると、ウイルスが侵入して広まってしまうとのことでした。
僕が何年間もベンチと思っていものも、ウイルス性のイボでした。
皮膚の角質層厚くなるベンチとは似ていて非なるものでした。
ウィルス性のイボの治療は、液体窒素で焼くことと、スピール軟膏テープで皮膚をふやかすこと、漢方で身体の免疫を高めることの3つでした。
なかなか治らない人も多く、1年以上通っている人も多いとのこと。
気長に治療しようと思います。
今回の件で学んだのは、素人が下手に判断して治療を行うと、かえって治療開始が遅くなってしまうということ。
よく聞く話ですよね。
自戒を込めて書いてみました。ご参考になりましたら。
※今回書いた同僚とのやりとりはあくまで友人としてのやりとりであって、診察、診断したものではありません。お間違えないように。友人には今でも感謝していますよ。(今では笑い話です)
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