何年か前に振り子運動について、紹介する記事を書きました。(→こちら)
その時は振り子運動についてやや否定的なことを書いてしまったのですが、今となってはちょっと反省です。
あれから僕は別の場所に配属されたのですが、そこでは振り子運動が未だ健在、盛んに行われていました。
振り子運動は決して時代遅れになったわけでなく、必要な場面で活躍していました。
知らないって、恐ろしいですね。(この歳になっても無知で恥をかくことばかり…。)
現在の職場では、外傷や骨折で入院する人が多くいます。
例えば、転倒して上腕骨近位端骨折を受傷された方の術後のリハ処方がされる場合、
術後の可動域練習は基本的に他動運動から開始となり、自動運動は禁止となっていることが多いと思いますが、
ここでも振り子運動は行われています。
振り子運動は術後早期から行え、自主トレとしても有用なので重宝します。
三角巾をつけていても行えるところも、いいですね。
肩甲骨の運動と併せて行いたいものです。
そんなこんなで、今回は手術後の振り子運動について、イラストを改めて描いてみました。
臨床で使っていただけたら幸いです。
運動の方法
三角巾をつけたまま、前屈みになります。(健側の手でしっかりした台につかまりましょう。)
力を抜いてリラックスした状態で、身体を揺すります。
まず前後方向に。
そして左右方向に。
慣れてきたら、円を描くように回旋させます。
ポイントは自分で腕を動かすのではなく、身体を動かすことで自然に腕まで運動が波及するようにしてください。
あくまでリラックスした状態で。
参考になりましたでしょうか。
前のイラスト共々、末長くご利用くださいませ。
ありがとうございました。
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