病棟内歩行の自立判定の判断基準のご紹介

病棟内歩行の自立判定の判断基準のご紹介

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患者さんの歩行が安定してきて、そろそろ病棟での歩行もやっていきたいなーと計画している時、

その判断基準はどうしていますか?

TUGBBAなど、歩行自立度に対応している指標をしっかり使っていますか?

僕は病棟内歩行が自立できるかなと思った患者に対して、これらの評価に加えて、

次のような点でも評価しています。

まあ、今さら文字にしなくても、臨床では当たり前にやっていることだと思います。

参考にしていただけたら、幸いです。

 

病棟内歩行の自立判定の判断基準

これらは僕が臨床で見ていることなので、特別な評価方法があるわけではありませんが、

一応、このうち1つでも問題があれば、自立を見合わせています。

 

トイレのドアの開閉ができる。

これが意外に難しい。

病院内のドアは結構重いし、開いたと思ったらまた戻ってきて挟まったりもします。

 

後ろに23歩踏み出してもバランスを崩さない。

洗面台で手を洗った後に、後方に一歩踏み出して方向を変えることが必要。

また危険を回避したりする場面でも大切です。

 

急に呼ばれて振り返っても、バランスを崩さない。

これも訓練中の見守り歩行とは大きな違いですね。

急に呼ばれたりすることも日常生活では普通に起こりますからね。

 

自分で靴を履ける。しかも時間をかけないで。

急に尿便意をもよおした時、悠長にはしていられません。

短時間できっちり履くことも必要です。

 

デイルームの椅子を自分で出して座る。

活動範囲が広がってくると、自分の部屋以外で過ごすことも多くなってきます。

デイルームでテレビを見るなんてこともあるでしょう。

椅子を引く動作など、自分の身体を固定して他のものを動かす能力は必要です。

 

床に落ちたものを拾うことができる。(バランスを崩さずに重心を上げ下げができる)

筋力を含めたバランス能力が必要です。

 

病棟内1周できる持久力、耐久性。

トイレまでの距離をギリギリ歩けるようでは、まだまだです。

少し余裕がるくらいまで持久力を高めておきたいですね。

 

以上病棟内歩行自立の評価基準について簡単に説明しました。

実際はいきなり自立ってことにはならず、

看護師さんの見守りでトイレ歩行から始め、看護師さんの意見を伺いながら進めています。

薬が効いている時間帯とそうでない時の違いや、夜間、早朝など、

リハスタッフが関わらないところの情報を持っているからです。

連携をとりながら、転倒を予防し安全に進めていきたいですね。

 

ありがとうございました。

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