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僕が働いている施設では、毎年近隣の看護学校から学生を受け入れています。
学校によってカリキュラムも異なりますが、
多くの学校で初年度に他部門の見学が日程に組み込まれており、
リハビリテーション科も例外ではありません。
今は僕はその見学コーディネーター的な役割から外れていますが、何年か前は資料を作って、
「リハビリテーションは何ぞや」とか「当院のリハビリテーション科について」など、
看護学生に説明をしていました。
今回は当時使っていた資料の公開です。
リハスタッフの方は、看護学生や、看護師さんなどに説明する機会もあると思いますが、
参考にしていただけたら幸いです。
ではよろしくお願いします。
リハビリテーション科の紹介(前編)
始まりです。
リハビリテーションは何でしょうか?機能回復訓練のことでしょうか?
再び元の状態に戻すことが語源です。
もう少し具体的に言うと…、
例えばイラストのように、骨折した男の子が、ふたたび元の状態に戻り、大好きなテニスを再開できる状態になること。
でも現在では違うんですよね。
全ての人は、前の状態に戻れるわけではありません。
この女性のように、例え障害が残ったとしても、その状態で母親としての役割ができるようになること。
リハビリテーションはそうした部分にも関わります。
これ大事! リハビリテーションの肝の部分。
リハビリテーション部門はこの3部門。
まずは理学療法からご説明しますね。
歩行練習、階段昇降練習、関節可動域練習、呼吸理学療法(排痰など)も理学療法です。
運動に関わることが多いので、理学療法士は体育会系の人が多い印象ですね。
イラストはペグボード、コーン運び、輪投げなど、手を使うものは作業療法の王道ですね。
作業療法士は精神分野にも関ることあるためか、どちらかといえば優しい人が多い気がします。
(まあ、実際はそうでない人も多くいますが…笑)
失語症などに対する言葉の練習、書字、嚥下訓練なども言語聴覚療法です。
言語聴覚士は、その職業柄、滑舌が良い人が多いですね。
PTとOT、具体的にどう違うの?と聞かれることが多いのですが、かなり重複してますね。
この定義は三好春樹さんが以前に言っていたものですが、僕の中ではわかりやすく、しっくりくるものです。
当院のリハ科の構成は、こんな感じです。(ちょっと前の数字です)
リハビリテーションはリハスタッフだけで行うものではありません。
これも大事な図です。
リハビリテーションはチーム医療です。
チーム医療は、患者さんを中心として、医師、薬剤師、検査技師、放射線技師、リハスタッフ、ソーシャルワーカー等が協力しながらそえぞれの専門性を発揮します。
もちろん看護師さんも。
後編につづきます。
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