ヒールスライドをイラストで紹介

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ヒールスライドとは

ヒールスライドは、仰臥位で踵を床やベッド上に滑らせながら膝を屈曲していく運動です。

術後や急性期でも比較的安全に実施できる、最も基本的で重要な下肢運動の一つです。

「単なる可動域訓練」ではなく、滑り運動を伴う機能的屈曲運動として捉えると良いでしょう。

膝関節の術後など、膝関節の自動(介助)運動として早期に実施することもあります。

またこのような低強度の運動を用いて、術後早期にハムストリングス を作動させる目的で行うこともあります。

詳しい目的は以下の通りです。

 

ヒールスライドの主な目的

① 膝関節屈曲ROMの改善

  • 特にTKA後、ACL再建後、骨折術後など
  • 拘縮予防・関節包の伸張刺激

② 滑走性の回復

  • 大腿四頭筋
  • ハムストリングス
  • 膝蓋骨の可動性
  • 瘢痕部の滑走改善

③ 下肢協調性の再教育

股関節屈曲+膝屈曲+足関節背屈の連動

→ 歩行の遊脚初期に近い運動連鎖

 

④ 疼痛軽減

緩徐な自動運動は関節液循環を促し、疼痛抑制に働きます。

 

運動のやり方

ベッドやプラットホームの上で長座位になります。

膝を曲げながら、両手で曲げる方の大腿近位部を把持し、大腿を手前に引きます。

大腿を手前に引くことで、自然に膝関節を屈曲させていきます。(膝関節角度が0100°の間)

徐々に可動域が拡大できるのであれば、行います。

 

関節角度が110140°の範囲では、

片側の手で大腿近位部を把持し、反対側の手で下腿遠位を把持します。

大腿を引くのと同時に下腿も手前に引くことで、膝関節を更に屈曲させていきます。

 

また関節角度が150160°の範囲では、

両手で下腿遠位を把持し、手前に引っ張り、膝関節を屈曲させていきます。

以上のように膝の屈伸を繰り返します。

 

運動のポイント

あまりに下腿近位部を持ちすぎると、

大腿骨が脛骨上を後方移動するというロールバック機構が働かなくなる可能性が高くなるので、注意が必要です。

 

注意点

✔ 膝屈曲時に股関節が外旋していないか

✔ 骨盤が側方回旋していないか

✔ 踵が浮いていないか

✔ 足部が内外反していないか

特に中枢疾患では、

股関節屈曲→外旋優位になるパターンをよく見ますよね。

セルフトレーニングとして行う場合は、きめ細やかな指導が必要ですね。

 

ありがとうございました。

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