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ヒールスライドとは
踵部をスライドさせて、膝の曲げ伸ばしを行う運動です。
膝関節の術後など、膝関節の自動(介助)運動として早期に実施することもあります。
またこのような低強度の運動を用いて、術後早期にハムストリングス を作動させる目的で行うこともあります。
運動のやり方
ベッドやプラットホームの上で長座位になります。
膝を曲げながら、両手で曲げる方の大腿近位部を把持し、大腿を手前に引きます。
大腿を手前に引くことで、自然に膝関節を屈曲させていきます。(膝関節角度が0〜100°の間)
徐々に可動域が拡大できるのであれば、行います。
関節角度が110〜140°の範囲では、
片側の手で大腿近位部を把持し、反対側の手で下腿遠位を把持します。
大腿を引くのと同時に下腿も手前に引くことで、膝関節を更に屈曲させていきます。
また関節角度が150〜160°の範囲では、
両手で下腿遠位を把持し、手前に引っ張り、膝関節を屈曲させていきます。
以上のように膝の屈伸を繰り返します。
運動のポイント
あまりに下腿近位部を持ちすぎると、
大腿骨が脛骨上を後方移動するというロールバック機構が働かなくなる可能性が高くなるので、注意が必要です。
セルフトレーニングとして行う場合は、きめ細やかな指導が必要ですね。
ありがとうございました。
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