骨盤前傾・体幹伸展運動(杖を使用)

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骨盤前傾・体幹伸展は立ち上がりに必要な要素

 

立ち上がりができない患者さんや利用者さんの場合、

骨盤が後傾したまま起こせない人が多いのではないでしょうか。

どっしりと座り、重心を前に持っていけない方たちです。

特にご高齢の方々は背中が丸いことも関係しています。

背中が丸い、つまり脊柱が屈曲して伸展できないと、

その下に位置する骨盤は後傾位を強いられることになり、

前傾させることができないのです。

前傾できないと、立ち上がりに必要な要素である重心の前方移動もできないわけですから、

その結果立ち上がりも困難になるわけです。

 

本日はその部分にアプローチする訓練をご紹介します。

杖を使用した、骨盤の前傾・後傾運動、それに伴う体幹伸展運動です。

 

重心を前方に移動させることは、恐怖心を伴うこともありますが、

杖を使うことで、それをスムーズに行うことができるのです。

是非、取り入れてやってみましょう。

 

運動の方法

椅子に座り両手で杖などを立てるように保持します。

杖先を軸にするようにして、

杖を持った手を前方に伸ばしていきます。

結果として、骨盤が前傾、体幹が伸展されることになります。

 

肩屈曲可動域訓練としても有効

また、この運動は、肩関節の屈曲可動域改善にも効果があります。

五十肩などで、可動域が制限された方などのトレーニングとして有効です。

この場合は脊柱の可動性が確保させていないと、十分なストレッチができませんが。

 

ありがとうございました。

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