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胸鎖乳突筋とは
胸鎖乳突筋とは、頸の前面~側面に位置する筋肉です。
胸骨と鎖骨から始まり、側頭部の乳様突起に停止していています。
名前の由来も、そのところから来ています。
作用としては、首を屈曲・回旋します。
片側が収縮すると頸部を反対側に回旋します。
例えば、右の胸鎖乳突筋が収縮すれば左側に、
左側の胸鎖乳突筋が収縮すれば、右に回旋するのです。
左右同時に収縮すれば、頸部を前下方に動かします。
また、これが複雑なのですが、
頸部を固定していると、胸鎖乳突筋が収縮することで胸郭が前上方に引っ張りあげられることになります。
胸郭は吸気で前上方に動きますから、
呼吸にも関与することになるのです。
胸鎖乳突筋が呼吸補助筋と言われる理由です。
呼吸機能に障害がある患者さん、例えばCOPDの方などは、
呼吸補助筋として胸鎖乳突筋が過剰に働かざるをえないため、
肥大してしまっている例が多くみられますね。
また、胸鎖乳突筋は肩こりにも関係していると言われています。
胸鎖乳突筋がこって肩こりになるということではなくて、
この筋肉が短縮して、その結果アライメントが崩れて、後方の筋肉がこるというのが自然な考え方でしょう。
適切にストレッチをしましょう。
ストレッチ の方法
では、やり方のご紹介です。
胸鎖乳突筋の作用が、首を屈曲、回旋となっているので、
ストレッチはその反対方向に伸ばすようにします。
つまり、伸展、回旋方向です。
頭に手を乗せて、斜め後下方に引っ張ります。
左右行います。
気持ちいい感覚が感じられる程度の力で、
じわ〜っと伸ばしてくださいね。
デリケートなところですからね。
お付き合い、ありがとうございました。
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