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最近のAI(人工知能)の活躍や、社会への浸透は半端ないです。
近い将来、私たちが行っている仕事の大半が、
AIに奪われていくのは避けられないことだと思います。
単純労働はもちろんのこと、頭脳労働と言われている分野でも、
かなりの部分でAIに置き換わられるでしょう。
よく、
「単純な仕事はロボットに任せて、クリエィティブな仕事は人間がやればいい」
なんてことを言う人もいます。
ですが、クリエィティブと言われる分野も含めて
大概のことは、既にAIは行うことができるようになっています。
しかも人間より優秀に。
例えば映画製作の場合であっても、
ここをこうすれば共感を得られるという法則を、ビッグデータから導き出すことができるといいます。
人間の感情がそんなに容易くコントロールされるはずがないと信じたい気持ちはありますが、
実際は悲しいかな、簡単に煽られるのが現実です。
ちなみに、ハリウッド映画のシナリオには、絶対にヒットする法則のテンプレート があるそうですよ。
「10年後の仕事の図鑑」を読んでみました
堀江貴文さんと、落合陽一さん共著の「10年後の仕事の図鑑」を読んでみました。
僕はちょっとだけ苦手なお二人ではありますが、
おっしゃっていることに説得力もあって、ついつい耳を傾けてしまいます。
その中に、医療福祉系の仕事の未来についても言及されていました。
医療福祉関係で取り上げられていたのは、医師と介護士でしたので、簡単にご紹介しますね。
10年後の医師の仕事は?
医師の仕事の大きな割合を占めるのは「診断」です。
経験がものを言いそうに見えますが、
そこは、AIの得意分野だと思います。
検査結果や症状などをパソコンに打ち込めば、いい確率で病名が弾き出されるのではないでしょうか。
そして、いくつか上がってきた病名から、最終的に医師が診断を下せばかなりの精度になるでしょう。
医師は「煩雑な業務をする必要もなくなり、患者と直接関わってケアをしてたり、手術したりすることに専念できる」ようになりそうです。
また、一部の特化した医師が国を跨いで遠隔操作でロボットを操り手術をするようになり、
ヤブ医者は一掃されるとも言っています。
患者に向き合わす、パソコンに向き合ってばかりいる医師は、
とりあえず淘汰されるんでしょうかね。
10年後の介護士の仕事はどうなる?
一方、介護士はというと、
「人がやるべき仕事だけになる」という意味で、業務が減るそうです。
移乗や移動も含め、介護用ロボットができる部分が増えるからです。
「仕事は最適化されて、対話など、人間にしかできない仕事の価値が総じて高くなる」
とのことです。
つまり、介護士の仕事が全て置き換わるわけではなく、
より人間性が発揮される分野で生き残るってことでしょうか。
10年後の理学療法士の仕事を想像すると‥
最後に、これを受けて理学療法士はどうかを考えてみます。
対人間の仕事であるし、個別性も高いため、
機械に置き換わることはないのでしょうか。
でもこれだけうじゃうじゃ増えている現状がありますから、
確実に淘汰はされることは予想されます。
筋トレや立ち上がりを画一的に行なっている理学療法士(僕のことです)は、
10年後にはいなくなるでしょう。
また、AIが得意と思われる分野、例えば動作分析や歩行分析などの評価はAIに任せるようになりそうです。
その結果を受けて理学療法士は運動療法を提供することになるでしょうから、
技術は磨いておくことにこしたことはありません。
運動療法も機械やロボットが代行して、
その安全管理を理学療法士が行うっていう図は、
案外現実的な未来かもしれませんね。
まとめ
10年といえば、あっという間でしょう。
そんな遠くの未来の話ではありません。
この本はAIの進化によって、人間の仕事が脅かされると言った類の話ではありません。
確かに圧倒的に低コストで、尚且つ人間以上に効率的な仕事をこなすAIの時代はもう直ぐやってきます。
その中でAIの進化によって生まれた余暇時間を使って、どう生きていくかというかなり前向きな話をしています。
自分の個性やオリジナリティをどう磨いていくのかが重要です。
10年といえばすぐだし、
もしかしたら10年かからずにそういった世界になるのかもしれません。
そうしたときに、どのように考え、どのように振る舞うのかは、
私たちに任されているのです。
賛否というか、好き嫌いはあるのでしょうが、
一読して考えるのは、悪いことではないでしょう。
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