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車椅子の下肢駆動訓練の目的とやり方
今回は、車椅子駆動練習のイラストです。
自主トレプログラムは数あれど、ベッドから離れて、車椅子上でできるものは貴重です。
車椅子に座っているだけでも、体幹機能の向上につながりますし、
精神面にも良い影響があります。
自分で動かした分、前に進めるという効果が明確だからこそ、
モチベーションも上がりますよね。
自らの足で交互運動することで、歩行につなげることもできます。
ペダリングと歩行で使う筋力は全く同じではありませんが、共通する部分も多くあります。
◼️ 目的(狙い)
車椅子の下肢駆動の目的をもう少し詳しく説明しますね。大きく分けて下記の通りです。
● 下肢機能の強化
- 股関節・膝関節の屈伸、足関節の操作(かかと・つま先の使い分け)を反復できる
- 非麻痺側の強化だけでなく、麻痺側の随意性や荷重の誘導にも利用できる
● 体幹バランスの改善
- こぎ出しや停止で体幹の前後・左右バランス調整が自然と入りやすい
- 骨盤の前傾位を作りやすいため、座位姿勢の改善にもつながる
- 「前にこぐ」動きが体幹前傾の練習につながり、結果的に 立ち上がり動作の改善 に役立つ
● 移動能力の向上
- 上肢に負担をかけず、ADLとして移動の選択肢が広がる
- 移動速度を練習しながら、危険回避(ブレーキ操作・方向転換)の練度にも反映される
● 立位・歩行への前段階
- 股関節屈曲→足部の設置→踏み込み の流れが歩行の前段階と類似
- 特に 床反力の方向性を感じ取る練習として有効
- 自転車のようにリズムができると、歩行のテンポ改善に波及しやすい。
◼️ 車椅子駆動のやり方(イラスト)
車椅子には、深く腰掛けます。骨盤を立てます。
出来るだけ、ずっこけ座りにならないように気をつけます。
膝関節はやや屈曲位(90〜110°)、足底がしっかり床に触れるよう調整します。
両下肢で駆動の場合、両足を交互に動かして、「引く→押す」を繰り返します。(歩くように前方に移動します。)
骨盤のスライド、体幹の重心移動を感じてもらいます。
そして、いかに上体の前傾姿勢を作れるかが重要です。
つまり体幹機能が大切ということです。
背もたれにもたれかかって下肢駆動することもできますが、
その場合は、骨盤が後傾位となりやすく、更にズッコケ姿勢になりやすいということになります。
下手をすると、ずっこけて車椅子から滑り落ちるなんてことも起こるかもしれません。
坐骨が滑らない形状のクッション(座骨ブロックのあるもの)を使ったり、
前方にテーブルをつけて、安全に前傾姿勢を作るのもアリかもしれません。


片麻痺の方は、麻痺の程度にもよりますが、
可能であれば下肢の交互運動を行いましょう。
難しい場合は片手片足駆動で行いましょう。
まずは移動手段を獲得することの方が大切ですからね~。
ありがとうございました。
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