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パーキンソン病の姿勢反射障害(ステッピング戦略の障害)
前回、前前回と、パーキンソン病の姿勢反射障害に対する運動をご紹介しました。
今回は、その第3弾、ステッピング練習(戦略)です。
パーキンソン病の患者さんの歩行時の特徴に「すくみ足」というものがありますが、
一歩踏み出すことができず、まさに足がすくんだような状態となり、
そのまま転倒してしまうこともあります。
その時に、足を1歩出すことで、新しい支持基底面を作ることで、
転倒を予防することができます。
言うのは簡単、実際にやることは難しいものですが、
意識的に練習を行うことで改善する部分もありますので、
是非、訓練プログラムに導入してみましょう。
運動の方法
壁から少し距離をとって、立ちます。
意図的に重心を後方に移し、つま先を持ち上げます(足背屈)。
後方にバランスを崩しそうになるまで頑張って、
それ以上我慢できなくなったら、後方に足を踏み出します(ステッピング運動)。
これは、バランスを保つ戦略として必要な、
足関節の戦略(足背屈)から、ステッピング戦略に切り替える練習となります。
まあ実際、そんなに考えてやってるわけはないですけどね。
転倒のリスクがある訓練なので、できればリハビリの訓練場面で行いましょう。
一人で行う場合は壁との距離を確認して行ってくださいね。
ありがとうございました。
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