言語聴覚療法のイラスト(失語症の訓練2)

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前回失語症について簡単な紹介と、イラストをご紹介しました(→こちら)。

今回はその第2弾です。

まあ実際は、昔描いたイラストがあったので、その蔵出しというだけなのですが‥(汗)。

 

失語症のタイプ別分類

失語症と一概に言っても、症状は様々です。

今回は、失語症の簡単な分類を「話す」「聴く」能力にから説明したいと思います。

失語症を理解する助けになれば、幸いです。

 

ブローカ失語症(運動性失語症)

ブローカ失語症になると、喚語困難(意図した言葉が正しく喚語できない状態)のため、

流暢に話せなくなります。

反面、聴覚性理解は良好であるため、簡単な日常会話は問題なく理解できます。

よってコミュニケーションも、イエス・ノーで答えられるものが適切です。

しかし聴覚的理解が良いと言っても完全ではないことが多く、

複雑な文章の理解は困難なケースも多々みられます。

 

ウェルニッケ失語症(感覚性失語症)

離すことは流暢ですが、

錯語(言いたい言葉を間違えてしまったり、音を間違ってしまう)が多く、

ブローカ失語に比べて、コミュニケーションが成立しづらくなります。

 

全失語

「話す」「聴く」「読む」「書く」という4つの言語機能が重度に障害され、

コミュニケーションが困難になります。

 

伝導性失語

音韻性錯語(単語の音を間違えてしまう)が頻発するため、話すことに障害が生じます。

本人は音の間違いを自覚できるので、自己修正ができる場合もあります

聴覚的理解は良好です。

 

健忘性失語症

喚語困難(意図した言葉が出てこない症状)が著明であり、

内容の乏しい会話となります。

「あれ」などを多用することが多くなります。

聴覚的理解は良好です。

 

失語症訓練のイラスト

前回紹介したものと似ていますが、違います(わずかに角度が)。

何かの機会にご使用ください。

色違いバージョン。


最後に‥

失語症自体の回復ができれば一番いいのですが、

必ずしも完全に回復するケースばかりではありません。

傷害を持ちながらも、さまざまな工夫でコミュニケーションの改善をはかることも、

非常に重要なリハビリテーションの目的です。

会話の時に表情やジェスチャーを大きく、

文章を短くすることなど、さまざまな工夫ができますね。

 

ありがとうございました。

 

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