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”障害の辛さは当事者でないとわからない。”
という言葉があります。
そうだと思います。
僕の知り合いで膝の関節症を患った友人がいるのだけれど、
彼が言ったことで、非常に興味深い発言があります。
「障害を負ってから、足が悪い人のことをよく見るようになった」というのです。
街を歩いていて、杖をつく人がたくさんいることを、
自分が杖をつくようになって改めてわかったというのです。
世の中に杖を持った人がこんなにもいるのかと。
つい最近も同じジムに通っている小児麻痺の人と友達になったと言っていました。
歩くことに辛さを抱えている同士として、共感をしたのではないかと思います。
その気持ちはよくわかります。
僕も片耳難聴の人にはシンパシーを感じますし、
様々な相違点があったとしても、片耳難聴の人とは直ぐに友人になれる気がします。
「この苦しみは同じ病気を患った人にしか理解できない」
または
「同じ悩みを共有したい」って、
心の底で思っているからだと思います。
でも、人間には「想像力」があります。
これはほかの動物にはないことでしょう。
「あなたが同じ立場だったらと考えて行動しよう」と簡単に言っても、
なかなか難しいこともわかりますが、
ほんの少しだけ、想像してみましょう。
「もし今、視力を失ったら?」
「耳が聞こえなくなったら?」
「事故で歩くことができなくなったら?」
少しだけ、他者にも優しくなれるかもしれません。
誰でも若返ることはありません。
歳をとれば、眼も見えずらくなるし、耳も聞こえなくなる。
足腰も弱って動けなくなる。
遅かれ早かれ誰もが経験する道です。
人ごとではありません。
自分自身にかかってくることです。
人間は弱いので、そんな先のことまで日々考えることは難しいのかもしれませんが、
そうやって、小さな共感から始めて、
理解の輪を広げていけたら素敵だと思いませんか。
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