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痛みが強くて、自分の力では上肢を挙上できない患者さんがいます。
肩関節周囲炎や腱板損傷の患者さんが、良い例です。
上肢の重さは体重の6.5%、50㎏の体重であれば約3㎏くらいといえるので、
その重さを重力に逆らって挙げるのは、実際大変なことです。
持ち上げようとして、肩甲骨で代償したりするのはよくある風景ですね。
このような場合、良い運動があります。
stooping exerciseとも言われる運動です。
イラストのように上体を前傾させて、腕をだらんと垂らす状態にすることで、
相対的に上肢が挙上したような状態を作り出そうという運動です。
可能な限り脱力されることで、自重を利用することにより、
自然に可動域の拡大がはかれます。
肩峰下での物理的な衝突を防ぐことができ、自重で軟部組織のストレッチができます。
急性期で肩に痛みがある患者さんの、リラクセーション目的で行っても良いですね。
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