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今回ご紹介するFour Square Step Test(FSST)はバランス能力を評価する方法です。
バランス能力、特に方向転換とステップの機敏性を評価する簡便な臨床テストです。
転倒リスクのスクリーニングやリハビリ経過の評価などに用いられ、高齢者や神経障害・整形外科的問題を持つ人にも適用可能です。
簡単に評価できますので、是非やってみてください。
その前に、基本となるバランスとは何ぞやという説明から。
もう知っている人はすっ飛ばしてくださいね。
バランス能力とは?
バランス能力とは、床で支持している面(いわゆる支持基底面)に対して重心を制御する能力です。
身体の重心が、その基底面の中に位置しているときは姿勢は安定していますが、これが一旦外れてしまうと不安定となり、転倒しまうことになります。
例を挙げると、重心は両側の足で囲まれた部分(支持基底面)にあることで安定を保っています。
下の図では赤い点が重心を表しています。重心は足部の真ん中にあります。
そして重心がその基底面から外れると転倒するか、1歩踏み出して新たに支持基底面を作り出して安定性を取り戻します。
では、次に評価法について、説明をしていきますね。
FSST(Four Square Step Test)とは
動的バランス能力を測る検査の1つです。
4本の杖を前後・左右にステップして素早くまたぎ、その所要時間を測るテストです。
このテストの妥当性は既に報告されており、信頼性が高いと言われています。
臨床でもよく使われています。
テストの方法
4本の杖を十文字のように置きます。
前後左右にできるだけ早く杖を跨ぎながら移動します。
スタートは左区画です。
そして、順番に1→2→3→4と時計回りに移動し、その後4→3→2→1と反時計回りに移動します。
1回練習をした後に、2回測定し、速い方のタイムを記録します。
装具や杖を使用しても構いません。
両足がしっかり枠内に入っていない場合は無効になります。
評価指標、カットオフ値は?
時間が短いほど良好なバランス能力とみなされます。
カットオフ値は15秒です。それ以上だと転倒のリスクがあると判定します。
脳卒中患者は特別に、24秒以上が転倒リスクが高いと言われています。
この他のバランステスト
バランスを評価するものには、この他、TUG(Timed Up Go Test)、FRT(Functional Reach test)、BBS(Berg Balance Scale)などあります。これも同様に信頼性が高いものです。
それぞれにバランス能力を見ていますが、バランスのどの部分に焦点を当てているかが異なります。
用途に応じてお使いください。
ありがとうございました。
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