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シーソー呼吸とは
シーソー呼吸とは、文字通りシーソーのように、胸部と腹部が交互に膨らんだり、へこんだりする呼吸のことです。
上気道の閉塞と呼吸筋の疲労という原因によって、次の2つの呼吸に分けられます。
その前に通常の呼吸について簡単に説明を。
通常の呼吸
一般に呼吸法には、胸式呼吸と腹式呼吸があります。
これを確認するには、目線を胸部(腹部)の高さに合わせて、その動きを見ると分かりやすいです。
胸式呼吸:
主に外肋間筋によって行われます。
吸気に外肋間筋が収縮し、胸郭が膨らみます。
腹式呼吸:
主に横隔膜によって行われます。
吸気に横隔膜が下がり、胸腔内が陰圧にあるため、肺が膨張するために外気が流入します。
通常はこの2つが組み合わせた胸腹式呼吸を行っています。(人によって様々であり、胸式呼吸が優位な場合も、腹式呼吸が優位な場合もあります。)
ここからはシーソー呼吸の説明に戻りますね。
上気道閉塞時の呼吸
吸気時に胸部がへこみ、腹部が膨張する呼吸です。
原因は上気道が閉塞した場合。
吸気時には横隔膜が下がり、その結果胸腔が陰圧になるため外気が入っていかないため胸部がへこみます。
呼吸筋疲労時の呼吸
吸気時に胸部が膨らみ、腹部はへこむ呼吸です。
原因は呼吸筋(横隔膜)が疲労した場合です。
横隔膜が疲労のため働かないので、吸気時に胸腔側に引っ張れるため、腹部がへこみます。
また呼吸補助筋の働きにより胸部は膨張します。
ありがとうございました。
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