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僕は以前、
マザーテレサで有名な修道院、ミッショナリー・オブ・チャリティーで
ボランティアをしていたことがあります。
そこではシスターやノビス(正規のシスターになっていない、見習のシスター)たちが、
たくさん働いていました。
一緒に働いていましたから、話す機会も多く、
仲良くさせてもらった方もいたのですが、
そこのシスターたちが自分の所有物をほとんど持たないことを聞いて、
非常に驚いた記憶があります。
シスターの所有物とは?
シスターが各自の所有物として許可されているものが、いくつかあります。
バケツ1つ、
着替えを含めて、サリーを2着、
聖書、
ロザリオ、
サンダル
くらいでしょうか。
本当に質素です。
若いシスターなど、身奇麗にしたいだろうに‥と思いますが、
そういうものは許されていないようです。
マザーはものを持たないことについて、
こう言っています。
「所有すればするほど、とらわれてしまうのです。
より少なく所有すれば、より自由でいられます。」
なかなか奥深いですね。
個人的な体験から思うこと
このことは実感としてよくわかります。
僕が20代の頃バックパッカーをやっていていたんですが、
ある時荷物を取られてしまったことがありました。
最初は失ったことのショックで立ち直れないと思ったものの、
その後は何故か晴れやかな気持ちになりました。
それまでは「写真を撮らなきゃいけない‥」なんて
呪縛めいた思い込みがありましたが、
いざカメラがなくなってみると、
「その分しっかり脳に焼き付けておけばいい」
って開き直ることができました。
荷物や貴重品を身に着けていることからついつい防御的になって、
誰かが狙っているんじゃないかと、片時も心が荷物から離れませんでしたが、
その後は心が解放されたような気持ちになりました。
まさにものに縛られていたようです。
余談になりますが、
最近のバックパッカーは、パソコンやスマホを片手に持って旅をしてるようです。
どーなんでしょうか。
それはそれで羨ましいような、可哀想なような…、
複雑な気持ちで眺めていますが。
最近の話
最近、ミニマリストって言葉が一般化しています。
ものを最小限に絞り込み、ものにとらわれない生き方も市民権を得ています。
さすがにそこまでは…と思う極端なケースもありますが、
羨ましく思う瞬間もあります。
例えばホテルに泊まる機会があった時、
ものが少ないことで、妙に居心地がいい時ってありませんか。
僕はあります。
あなたがそう感じるのであれば、
そのエッセンスを日常に少し持ち込んでもいいのかもしれません。
僕も遅まきながら、やってみたいと思います。
ありがとうございました。
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